報道が減る。封書が届く。出発が近づく。 ~てるみくらぶ、その後~
渦中のてるみくらぶについて、世間で流れる報道の数は極端に減りました。
たまに目にする報道を見てみると、「検証」を含んだものや当時の運営に関することなど、多角的に捉えられています。このような経営状況でなぜ新卒を大量に採用したのか、なぜ現金一括支払いキャンペーンなどを行っていたのかなど、結果を踏まえた「原因」の追究が進んでいます。
今回は格安旅行会社が破たんとなりましたが、業界では必ずも格安だけが危ないということは出来ないそうです。安心・安全に利用するためのチェックを、今後は利用者側でも行っていく必要が出てきそうです。業者選別の段階で必要項目をチェックし、仮に基準に満たない業者を選んで、そこで何かがあったとしても・・・という話になってくることもあるかもしれません。
しばらく音沙汰がない状況が続いていましたが、本日カード会社から封書が届きました。
書類を読んでみると、所定の書類に記載をし、提出をしてほしいとの文面。
書類のタイトルは「抗弁書」ではなく「お申出書」となっていました。
カード会社からの書面に関する説明をざっと読んでみると、「返金」ということばも入っています。支払い期日を過ぎているもの(旅行代金を支払い済み)、支払期日前のものとケース別に記載されており、幅広く対応する姿勢が見てとれました。ニュースでも流れているとおり、現金での支払いに対する回収は困難なものの、クレジットカードを利用しての支払いにはまだ望みはあるとのことなので、返金に至っていない場合には引き続きカード会社への相談が必要になってくると思います。
今回送付されてきた書類。(加工してあります)
報道を見てみると、広告費(主に新聞広告)がかなり膨らんだというのがありました。しかし、それに合った反響が少なかった(少なすぎた)ことと、これまで格安を掲げてきたものの、パッケージする商材(飛行機の空席など)を確保することが難しく、これまでの経営を続けていくことが困難になってきたことが背景に見えてきました。
広告に関して、もう昔ほどの「威力」はないと思います。
最早広告は「ハイリスク・ローリターン」になってしまったのではないかと思うほど。
広告費はそれを載せる媒体にもよりますが、毎年莫大な額となっているのは周知のとおり。
その広告費を削れば、他社に出し抜かれるという恐怖もあるのでしょうか、一時期は各業界において広告合戦となっていた時期もありました。
広告はかんたんに不特定多数のひとに情報を送り込むことが可能な反面。現在は様々な広告が多すぎてしまい、半ば氾濫状態となっています。広告を載せる媒体が増えている以上、仕方のないことなのかもしれませんが、運営が広告費で賄われている場合、その広告が利用頻度を下げてしまうことも考えられます。
広告はもう、昔ほどの集客効果は発揮しない。
言い換えれば、広告は「時代おくれ」になりつつあるということになります。
いつまでも同じ方法で(中身は変えても)続けている以上は、なかなか関心を生まなくなってくるでしょう。それは広告に限らず、デモ行進や選挙演説などにも言えると思います。
当のてるみくらぶからは、破産しましたという連絡以外音沙汰なし。
報道も、縮小傾向にあります。
被害に遭った芸能人の記事などがアップされたりもしていますが、この騒動が今後の防止策を確立させ、文字通り安心、そして安全な利用につながることを願うばかりです。
※現在、カード会社の対応はさまざまで、また個別でもあるようです。ここでは一例と捉えていただくようお願いいたします。
きょうまでに読んだ本
Hokkaido Reversal Landscae A-side hokkaido UNDERGROUND
Hokkaido Reversal Landscae B-side hokkaido ALTERNATIVE
Hokkaido Reversal Landscae C-side hokkaido REDISCOVERY
いずれも発行は NPO法人北海道冒険芸術出版 (104,105,106)
男本 長谷川浄潤 奥谷まゆみ きらくかん (107)
自然ガイド 藻岩山・円山 さっぽろ自然調査館 編著 北海道新聞社 (108)