つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和4年2月の読書感想文⑦ コルトレーン ジャズの殉教者 藤岡靖洋:著 岩波新書

以前所有していて手放した本ですが、今一度読みたくなって買い求めました。

 

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コルトレーン ジャズの殉教者 藤岡靖洋:著 岩波新書 個人蔵

 

改めてジャズの本を読むようになったことと、コルトレーンの音源が発掘されてきていることもあり、再び目を通すことにしました。

 

こうして読んでみますと、その時には感じなかった、新たな発見があります。

そして、この時期だからこそ感じる、コルトレーンの為人があります。

表題に「殉教者」とありますが、現代における宗教面、スピリチュアル面における「殉教」とは、どのような状態を指すのだろうかという疑問を持ちつつ、ジャズというものを通して生きてきたジョン・コルトレーンには、ただ頭が下がる思いです。

 

本書は来日公演の際のインタビューを筆頭に、その生い立ちに迫っています。

彼は日本公演のインタビューの際「聖者になりたい」と語りました。

おそらく、現代に求められている聖者とは、大きく違うような気がしています。

その求め方が果たして良かったのか、それを確認することは不可能ですが、その求め方が魅力的であり、かつ驚異的であったことは言うまでもありません。

 

 

大半の作品は手放してしまいまいたが、改めて彼の作品を聴いていこうと思います。