映画にもなりました、衝撃的な作品です。
Extremely Loud & Incredibly Close(ものすごくうるさくて、ありえないほど近い)
ジョナサン・サフラン・フォア:著 近藤隆文:訳 NHK出版 個人蔵
映画のページが残っていました。
物語の舞台は、9・11(セプテンバー・イレブン)後の世界。
主人公のオスカーは、この出来事で父を亡くします。喪失感に囚われているなか、父が残したものに1本の鍵がありました。「鍵穴を見つければ」という思いを、オスカーは抱きます。そして、鍵穴を訪ね歩く旅に出ます。
映画はまだ見ていないのですが、とても重く、そして愛のある話だと思います。
他作品になりますが、ふと「ペイ・フォワード」という映画を思い出していました。
彼の「何か」を求める行動が、人と人とをつなげ、何かを動かしていくのです。
それはコントロールとは違う、おそらくはわたしたち人類が何かを目指すときの、推奨されるべき行動であり衝動なのではと感じています。
オスカーはユーモアさを携えながら前に進んでいく。その姿勢も学ぶべきところです。
これはこの主人公のみならず、アメリカというひとつの国がこの出来事を乗り越えたいという意思にも思えました。