いまは色んな情報が流れてくるため、頭の中が忙しくなりがちです。そのため行動することに躊躇する場面も出てきているのではないかと思います。
かつて自律神経失調症を患っていたとき、体調がある程度の良さを実感していないと、怖くて何もできない自分がいました。極度の消極さを発揮していたのです。
当時の仕事も辞めることになりました。症状についての理解は得ることが出来ませんでした(逆に深いため息をつかれる結果に)。
体調が良くなれば良くなればということを「待って」いたのですが、そんなに改善するわけもなく、日々がただただ過ぎていったのです。
そんな中ですが、寝耳に水の報せが入ります。
母の入院でした。
耳鼻科でしたが、母の入院ということで、子供としてはひどく動揺しました。
見舞いにも通い、退院後の様子も細かく見ていたのですが、年齢からくるものもあるらしく、中々改善はしませんでした。
そこで自然と、肚を決める形になったのです。
母のこの症状が良くなるために、必要な経費を稼ごうと思いました。
そう思ってからの行動はかなり迅速でした。
仕事の内容は多少ながら選びましたが、繁忙期にある仕事を幾つか入れ、自宅で静養ばかりしていた人間が翌日から働きに出るようになったのです。体力・精神力ともにキツイ仕事ではありましたが、経費を稼ぐという強い心が、自分を「動かし」ました。
動けば、他に停止していた部分も動き始めます。
そこから、大きく世界が開けることになっていきました。
いまではパソコンであれこれと出来てしまう時代ですが、自分のからだを動かすことの重要性はまだ生きています。自分が動けば世界が回る。偉そうに聞こえてしまうかもしれませんが、それくらい思っていてもいいのではないかと思います。