つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和5年4月の読書感想文⑭ ミクロの森 D.G.ハスケル:著 三木直子:訳 築地書館

ハスケルさんもう1冊の本。こちらはピュリッツァー賞最終候補作品とのことです。

 



 

ミクロの森 D.G.ハスケル:著 三木直子:訳 築地書館 個人蔵

 

副題は「1㎡の原生林が語る生命・進化・地球」。

帯には「科学と詩の間にあるネイチャーライティングの新ジャンル」と記載がありました。

 

アメリカ・テネシー州の原生林の中で「1㎡」という範囲での地面を決めて観察したもの。扉絵が物語るように、その範囲内でも様々な生を見ることが出来るようです。

 

本書は観察記録のため、日付と題名が加えられ、様々なことが書かれています。

その内容はまさしく「森とは」「生命とは」を凝縮して伝えられたものとなっており、観察した世界は1㎡であり、そこに見たのはミクロの世界ではあっても、ダイナミックなことに変わりはありません。

 

わたしたちは結構、「足元」を見ないで行動することが多くなっているような気がします。いま改めて「足元」を見ていけば、新たな発見が生まれるのかもしれません。