つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和5年11月の読書感想文③ みがわり 青山七恵:著 幻冬舎文庫

自分にはこの作品はミステリーに思えました。

 

みがわり 青山七恵:著 幻冬舎文庫 個人蔵

 

 

とある作家のもとにファンを名乗る女性があらわれ、なんと(本当にすごいことだが)亡くなった姉の伝記の執筆を依頼されるところからこの物語は始まります。

そして取材のためにファンを名乗る女性の自宅に伺ったところから、少しずつ何かの「ずれ」を感じるようになります。これは不思議といっていいのか、不可解といっていいのか、この段階ではわかりません。絶妙に組み込まれた仕掛けが、少しずつ発動していく流れを混乱しながら読み進めてしまいました。

 

どうなんだろう、2時間ドラマとかに向いてそうな、愛を探して欲しい作品でした。