つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

「避難」を想定内にする必要。

北海道新聞3月3日の総合、2面のアングルにおいて、「駒ケ岳 進まぬ避難準備」という見出しが載りました。最近では火山活動が活発化している報道もされていましたが、少しずつ脅威が膨らんでいる印象があります。

 

記事を読み進めていくと、森町(もりまち)、鹿部町七飯町の3町は避難指示を出した場合、自家用車かバスで国道に避難し、近隣の街や函館市に避難誘導することを想定しているそうです。しかし具体的なプランはこれからということで、厳しい言い方をしてしまうと、なかなか悠長なことをやっておられる、というのが率直な感想です。

 

その理由は「火山の噴火」が想定外になってしまっているからだという一言に尽きます。自然災害は地震津波が現実的ですが、噴火は非現実的です。テレビの向こうで起きる出来事でしかない、ということなのです。前の噴火はおよそ100年前ということですから、生きた証言を得られるわけでもありません。そのような中で策を練り上げるのはかなり難しいことなのだろうと同情してしまいます。

 

しかし、だからといって何もしないでは何か起きたときに非難されるのが関の山です。策を使わないことが一番ですが、最悪を想定したプランを練り上げ、徐々に浸透させていくためにも町民全員を対象とした避難訓練を繰り返し繰り返し行っていくしかないのではと思います。地道に、そして冷ややかな目で見られるようなことではありますが、行政はその土地の住民を護ることも立派な仕事のひとつです。どうか最悪の結果を招いてしまわないためにも、十分過ぎる内容の避難計画をまとめて欲しいと願います。

 

 

加えて、この計画は北海道や国も参加して練り上げる必要があります。

そうしないと絶対に混乱が起きます。

本年1月に衝撃的な地震災害を目の当たりにしたばかりです。

これからどんどん、想定外の災害が増えていくことでしょう。

地方自治体に任せるのではなく、国を上げて取り組んで欲しい事項だと、個人として思います。