いろんなニュースや各種報道を見ていると、変えることに賛成している人と反対している人とに分かれていることがよくあります。昨今では、賛成するひとの意見の流れとしては、「時代に反映されるべき」というようなものである一方、反対する人はやや建前的なことで反対している印象が残りました。
そこでなんで変えることに賛成、または反対しているのだろうということを考えると、賛成する側は社会における問題解決をすることで、よりよい社会、または世界にしていくという大まかな目標があると思います。実際の目標はご自身における環境の変化、認知の変化等になると思いますが、小さな一歩が国や世界を動かす可能性があるかもと考えると、とても大きな行動であると言えます。
反対の側を見ると、理にかなっているものもあれば、「イメージが悪くなる」や、自身の仕事に影響しそうだからと反対するケースが見られました。つまりは「足元が危うくなる」ことを恐れてのことになるのだと思います。こうして明確に分かれてしまうのは、今も昔も一緒なのかもしれません。
しかし、その反対しているひとたちでも、別の問題においては「賛成」している可能性があります。その理由はずばり「損か得か」だと思います。一方では変わることに反対し、もう一方では変えていくことに賛成しているとなると、矛盾しているような矛盾していないような、ちょっともやっとした気持ちになります。変えていくべきものと変えないほうがいいものとがあるのはわかりますが、現在のその行動の根底には、あまり素晴らしいとはいえない理由がはびこっています。社会や世界につなげていくには、ポジティブなこともネガティブなことも、変化していくことを受け容れなくてはならないのではないだろうかと思うのです。
世間は何かと「変える/変わる」ことを求めています。
反面、変わって欲しくないものも有しています。
昔からのものをそのまま変えずに残していくのは難しいです。
時代に合わせながら、変えずにいるのではなく、その中でも、変えないところと変えていくところに分けていき、残していくこともできるのではないだろうかと、ひとり考えていました。