【詩】キャッチボール
ボールを投げてみる
まっすぐ
ワンバウンド
弓なりの変化球
だけど
それをキャッチしてくれる人がなかなかいない
わたしはどんな球を投げるかはわかっているけれど
きみはどんな球が投げられてくるのかは知らないから
投げられたボールはいつも取れそうで取れない
そしてわたしは不機嫌になる
キャッチボールが上手じゃない人もいる
それはわかっている けど
どうしてという気持ちばかりが強くなる
そしてどんどん手に力が入り
ボールはとんでもない方向に投げられてしまう
それを見てへなへなと崩れ落ち
大粒の涙を流す
もう一度考えよう
どうすれば どうやれば
あなたとキャッチボールができるのかを