つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

【詩】汚れ

日々手足を動かしていると

 

どこかしらいつの間にやら汚れている

 

それを風呂で洗って落とすのだが

 

いつしかその汚れを敬遠する人たちが出てくるようになった

 

まるで私は汚れていないとでも言いたいかのようだ

 

 

 

掃除のときも

 

引っ越しのときも

 

仕事のときも

 

何かと汚れはくっついてくる

 

切っても切り離せないもののはずなのだが

 

どうやら求心力を得るためには

 

その汚れとは無縁であることを証明しなければならないらしい

 

その証明は難しい

 

死者を蘇らせるのと同じくらい

 

 

 

何が綺麗で何が汚いかの境界もわからなくなっているのに

 

それを隠して声を上げてはいけないのだ

 

結局は空しい道を辿るだけなのだから