日々手足を動かしていると
どこかしらいつの間にやら汚れている
それを風呂で洗って落とすのだが
いつしかその汚れを敬遠する人たちが出てくるようになった
まるで私は汚れていないとでも言いたいかのようだ
掃除のときも
引っ越しのときも
仕事のときも
何かと汚れはくっついてくる
切っても切り離せないもののはずなのだが
どうやら求心力を得るためには
その汚れとは無縁であることを証明しなければならないらしい
その証明は難しい
死者を蘇らせるのと同じくらい
何が綺麗で何が汚いかの境界もわからなくなっているのに
それを隠して声を上げてはいけないのだ
結局は空しい道を辿るだけなのだから