つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和3年12月の読書感想文⑫ 緑色のうさぎの話 道尾秀介:作 半崎信朗:絵 朝日出版社

自分では決して手に取らない本でした。

読み終えて、自分なりに思うところがあったのが収穫でした。

 

 

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緑色のうさぎの話 道尾秀介:作 半崎信朗:絵 朝日出版社 個人蔵

北海道砂川市 いわた書店の一万円選書にて選書

 

絵本になります。ただ、イメージとして描く絵本よりはサイズが小さめ。

大人向けの絵本といったところでしょうか。

 

このお話は、終始悲しみに包まれています。

主人公のうさぎは、みどりいろ。もちろんほかのうさぎと色が違います。

そこから生まれるすれ違いが、みどりいいろのうさぎを支配していきます。

 

その色の違いによる壁はやがて取り除かれるのですが、そのあとにもっと悲しい出来事がみどりいろのうさぎを襲います。そこから向かうラストは、なんともいえない哀しさを植え付けていました。

 

この作品はもともと道尾さんが絵をつけていたそうなのですが、後に半崎さんというかたが絵をつけられています。その邂逅が生んだひとつのお話を、この時代だからでしょうか、ひとりでも多くの方に読んでもらえればと思います。

 

 

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