ノラ・ジョーンズ来日公演から一夜明け。
この日は久々に札幌市内をあちこち周ることにしました。
この日は「北海道立近代美術館」~「宮の森れんげ堂」というルートにしました。
美術館の建物です。
この日観に行ったのは、「国宝・法隆寺展」。
観たかった展示でした。
理由としては教科書に載っているものが展示されていたためで、
リンク先にある「半跏思惟像(はんかしいぞう)」が見たかったのが一番の理由です。
展示は前期・後期とで一部変更されていましたが、聖徳太子に関する展示もかつて教科書で見たものがあったり、国宝級・重要文化財など、目を見張るものばかりが展示されていました。
そしてお目当ての半跏思惟像(はんかしいぞう)は、展示の一番最後に設置されていたのですが、その大きさに驚きました。そしてこの展示方法ですが、この仏像の周りをぐるっと1周できるのです。丸い円の真ん中に仏像があり、少しの距離を禁止区域にしたうえで、仏像全体を観ることが出来る仕掛けになっていました。
これはあくまで個人の感想ですが、この半跏思惟像(はんかしいぞう)が設置されている展示空間「だけ」は、これまでの展示とは異なる空気がありました。これが仏像が発しているのか、この像の存在を知る見学者たちから発せられているのかはわかりませんが、神々しいとはまた別の、陳腐な表現ではありますが、救いの空間が存在していると感じました。そしてどうしても、まじまじとこの仏像を見つめてしまうのです。ずっと見つめずにはいられませんでした。その場に少し留まる様、言われているかのようです。
周りを少し見渡しましたが、「手を合わせている」方たちが多くいらっしゃいました。
これは無宗教の人たちでも、無意識に手を合わせるのではないかというほどの優しさで、手を合わせるということが「宗教行為」ではなく、なんとなく「挨拶」のように思えるほど。それくらい自然に「一礼」をし、そして「手を合わせる」流れなのです。これは現代にいらっしゃる数多の「スピリチュアリスト」や「霊能者」には持つことのできないものだと感じます。この仏像の前で坐っているだけでも、救われる、または悟りを開くのではという勢いです。しばらくこの空間に滞在していましたが、とても充実したひとときでした。あくまで例えですが、憑き物が落ちた気がしました。
心を満たした後は、腹を満たしに行きます。
でもその前に
北海道神宮へ参拝しました。
とても爽快な気分になりました。
心を晴れやかにしたうえで、宮の森れんげ堂へ向かいました。