やっとこ読むことが出来ました。若いころから読んでいる作家さんのひとりです。
第1部:顕れるイデア編
第2部:遷ろうメタファー編
読み応えのある物語でした。
村上春樹さんの作品ですが、共通してそうな点として、「ジャズまたはクラッシックのレコード」「性行為」があるように思います。長編には大体入っているイメージです。
過去作の内容は忘れてしまったのですが、本作は現実の中にあるパラレルワールド、または現実にほど近い異世界が存在している感覚になりました。民話の要素も含みつつ、時代設定が現代に近いことで、わたしたちの生活にも起こりそうな不思議な展開をもたらしています。そしてどこか哲学的であり、禅問答を投げかけているようにも感じます。この物語はどのようにして終わりを迎えていくのだろうと思いながら読み耽りました。
村上作品、これを機会に読み返してみるのもいいですね。