いわた書店の岩田さんによる帯つき。
一万円選書推しの本になっています。
短篇集となっていますが、舞台は閉口が決まっている女学校となっており、どうしても単位が取得できなかった生徒を対象とした特別合宿における、かかわる人たちの成長物語となっています。
解説にはいわた書店の岩田徹さんが寄せており、この作品がどのように読者の中に届いたのかを力説。自己否定がはびこる世の中で、自己肯定を差し出していく。現実世界は褒めることが少なく、けなすことばかりが跋扈していますが、この作品に帰ることで、何か踏みとどまることが出来るのではないかと感じました。
誰もが褒めることを忘れた、捨てた世の中で、自分を認めて褒めるというのは、実は最大の癒しであるのかもしれません。
実は誰もが、いろんなことを抱えて生きています。それがわかるだけでも、大きな進歩だと思うのです。