つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和5年繫忙期の読書感想文⑧ 勇者たちへの伝言 増山実:著 ハルキ文庫

これからの時期に合わせて、読んでみていただきたい本です。

 

勇者たちへの伝言 増山実:著 ハルキ文庫 個人蔵

 

 

自身が父親の年齢に近くなってきたことを自覚してきた頃に、仕事でも行き詰まりを感じるようになります。そんな中、過去の思い出を辿りはじめます。

 

幼いころの思い出の中で、野球の試合を父親と見たことを思い返し、あの頃の記憶を遡ろうと試みる中で、意識のタイムスリップを果たし、あの頃の記憶に触れていく、というものです。

 

昭和の時代てんこ盛り、阪急ブレーブスてんこ盛り。

不思議と懐かしさと熱さを感じさせるのが昭和という時代でした。

その一方で、様々な秘密や、事実が明らかになっていきます。

その「実は・・・」を目の当たりにしたとき、どのような行動をとったのか。

父親の背中を追いかける息子の姿を、是非追いかけて欲しいと思います。

 

 

 

みなさんは、ご自身の両親のこと、どれくらい「わかっている」でしょうか?

職場でのご両親など、「実は・・・」と思うことは、結構多くあるかもしれません。

中には知りたくないことも・・・

 

嫌なことには触れたくないですが、時間が経ちますとどうしても知りたいという気持ちが強くなります。そんな風に自分の背中を押してくれる作品だと思います。