つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和6年3月の読書感想文⑦ 地下芸人 おぎぬまX:著 集英社文庫

ドラマとして面白い、芸人の姿を見ることが出来ました。

 

地下芸人 おぎぬまX:著 集英社文庫 個人蔵

 

 

なかなか売れないお笑いコンビが主人公ですが、解散話が持ち上がります。

その間に渦巻く様々な感情は多くの芸人の心情を代弁しているのではと思うほどですが、実際はそれ以上なのかもしれないと思うと、この世界はどこにいてもそんなに優しくできてはいないのかなと思えるほどです。

 

売れないコンビと同期の芸人の人気が上がっていくことも、焦りや悩みの原因になり、不協和音やストレスを与えていきます。その中で頭一つ飛び出していくのは、とても大変(という表現では形容できない)なのだと思います。

 

そうこうしているうちに、最後の舞台が近づいてきました。

そこでこのコンビはどのようなふるまいを見せるのか。

売れることが一番だとは思いますが、「輝く」ことも求めていたんだなと気づかされた、青春を感じさせる作品でした。