つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和6年3月の読書感想文⑥ 方法序説 デカルト:著 谷川多佳子:訳 岩波文庫

教科書に出ていた本を少しでも読んでいくということやっています。

 

方法序説 デカルト:著 谷川多佳子:訳 岩波文庫 個人蔵

 

 

解説を読んではじめて知ったのですが、まずデカルトの最初の著作であること。

そして、正式な名称は「理性を正しく導き、学問において真理を探究するための方法の話。加えて、その方法の試みである屈折工学、気象学、幾何学」。なんとも長いタイトルです。

 

そしてそして、今回読んでいるこの「方法序説」はその冒頭の部分にあたる、ということです。本作はかなりのページ数がある大著となっています。

 

その序文ですが、6部構成となっています。その他、本書では訳注も加えられているため、思索を深められる仕様になっています。哲学とはなんともつかみどころがない学問に見えますが、時代が進むにつれ、その哲学が重んじられ、議論されていきます。やはり思想や哲学が人間の思考の根底にあり、行動の規範となっていることの裏付けになっているように思えます。方法序説はそのための入り口になっていて、広く伝播しているのではないかと個人では考えます。哲学はずっと昔に生まれ、今も元気に生きています。

 

その小さなともしびを、自分の中でも抱えたいと思います。