こころ配りは、どの町でも大きなミッション。
先月から今月にかけて三重県伊勢市を訪れ、「お蔭参り」を果たすことができました。
そのときの経験は既に日記に書いていますが、今回はその中でちょっと印象に残ったことを書いていこうと思います。
今回のお蔭参りですが、神宮の外宮と内宮を参拝するときに利用したものがありました。
それは「お伊勢さん観光案内人」というもので、伊勢商工会議所の主催・運営で提供されています。
観光案内人になるには研修だけではなく、認定試験もあるようで、力の入り方が違います。
そのときの感想は
をごらんください 笑。
今回はそのときにもてなされた出来事なのですが、
伊勢の神宮と言うのは、その地域に住む人にとって特別な場所なのだと思います。
それは誇りとかそういった感覚・意識などではなく、生活の一環のような、すぐ隣にいるような感じです。
おおきな存在ではありますが、そこまで仰々しく捉えてはいない存在。
それが神宮なのかな~と考えております。
しかしながら、この恩恵はとても大きいように思います。
古来からの原風景があるようにも想いますし、
「信仰」の原点が常に生き生きとしているのだと。
そこから発せられる行動は、なんとも無垢です。
純粋などではなく。
そんな感想を持ちました。
こういった場所だからこそ、見えてこない素晴らしさがたくさんあります。
それをガイドさんから教えていただきました。
ひとつめは、何と「赤福」。
伊勢名物としては有名ですね。
ここで朔日餅をいただきましたが、たいへん美味しかったです。
暖かいお茶も、嬉しかったです。
実はこの赤福で、毎日配布しているものがあるそうです。
それが「伊勢だより」なのです。
こちらはWebでも確認が出来ますが、一枚一枚、絵と文章が添えられています。
そこには伊勢のこと、神宮のことなどが紹介されています。
上の写真のものは、ゆうに30枚以上はあるのですが、実はこれ、お伊勢さん観光案内人のかたからいただきました。
毎日赤福に訪れては、この1枚をいただく。
なかなかできないことだとは思いませんか?
それを観光客に渡す。
ここまでとは、と正直感服しました。
赤福の取り組みもそうですが観光ガイドが行うべきことの境界線は、正直「ない」と考えています。つまりは「きりがない」。
そんなイメージの中で、訪れた人の印象に強く残ることをやってのけるというのは、すごいことだと純粋に想いました。
加えて、
このようなお土産もいただきました。
おそらく、ガイドさんのお手製だろうと思われます。
ここまで来ますと、「また来たい」と思います。
それほど、マッチングが叶っているように思います。
とても勉強になったことは、言うまでもありません。
このようなもてなしを、北海道八雲町でやることは出来るか?と考えれば、
即答で「無理」という答えが返ってくるでしょう。
おおきな理由としては、そこまで発信できる材料が「ない」と思われているからです。
八雲町に移住してもうすぐ9か月になりますが、道南の、函館方面を除く中地域として存在している場所としては、酷く脆弱だと言わざるを得ません。
かといって、これまで長く住んでいた札幌市ですら、華やかさはあっても脆弱さは確実にあります。室蘭市であっても、旭川や帯広であっても、何かしらの「弱点」は確実に存在しています。
この八雲町がどのような展望を持ってきたのかはわかりませんが、地方独特の様相を持っているのでは、と考えるようになりました。
正直、観光に関しては「ザル」です。
役場の人ですら、観光地はここですといった確かな言はありません。
それなのに人を呼ぼうと四苦八苦しています。
この先には北海道新幹線の駅が新しく造られますが、それが起爆剤にはならないと断言します。
多方面では、移住の促進とはお世辞にも言えない方策をとっています。
移住してきた身としては、中途半端の一言です。
仮に何かを募集したとしても、後ろ盾の信ぴょう性がとても薄いです。
他の地域にも言えることですが、目立つものが何もない状態です。
これを地域おこし協力隊が発言するのもなんですが、事実は事実として言わなくてはならないと思います。
地域おこし協力隊が取り組むことは、町としてはとても大きな問題だろうと思います。
だからこそ力を入れて欲しいとは思いますが、役場のサポートが万全か、と問われてみると、素直に首を縦に振ることは出来ません。
恥ずかしいですが、飼い殺しの一面も垣間見えています。
関係者が見ますと「黙らせろ」となるのでこれくらいにしておきますが、財源が少ない地方はどこから手を付ければいいのか悩んでいるのではと感じるほどです。多角的な活動はあるものの、それは地域内に限定されており、もはや頭打ちの状態となっています。町内向けを重視していますが、そればかりでは発展はありません。
まちおこし、地域おこしは、難しいですね。