先日ですが北海道新聞の記事にて、函館市にコールセンターが開設されるというものがありました。おそらく初なのでしょう。
採用人数は200人程度だったと記憶していますが、稼働時間などを考えるとそこそこ大きい規模のセンターであることが推測できます。
コールセンターは都市に集中する傾向がありましたが、地方でもコールセンターを誘致するところが増えてきました。その後はどうなったわからないのですが、雇用人数がある程度まとまって算出されることから、歓迎されることのほうが多いようです。
札幌市出身のブログ主ですが、コールセンター勤めの期間が比較的長くありました。
場所は転々としながらも、札幌市や近郊のセンターに出勤しては、電話と端末の入力に明け暮れていました。
当時の話ではありますが、札幌市がコールセンターの誘致に力を入れているというのは有名な話なのではないでしょうか、気がつけばあちこちのビルに色んな会社のコールセンターが出来上がり、求人誌のページをめくれば必ずコールセンター求人が出ているほどでした。
では、コールセンターでの仕事は「楽しい」のでしょうか。
表現が稚拙で恐縮なのですが、この場合は「仕事がしやすい」といった意味合いで捉えていただければと思います。
わたしの経験で言えば、7:3でバランスが変わっていきました。
新型コロナ関連のニュースで、コールセンターに勤める派遣社員(だったと思う)数名がユニオンを通し、環境改善の声を上げたことが伝えられています。こういったケースは珍しいという解説が流れていましたが、恐らく話としては「そこまでいかない」のではという印象を持っています。
今でもこの構図は変わっていないと思うのですが、コールセンターにおける雇用の割合は派遣社員や契約社員の割合が多く、正社員の数は少ないです。稀に社員登用を行っているところもあるにはありますが、勤務時間などでシビアさを感じさせます。
そのセンターにいる人の大半がいわゆる非正規で、管理をする人だけが直雇用の社員。
これは決して珍しくないと思います。そういった環境の中で声を上げるというのは、どうしてもリスクのほうを考えてしまいます。中にはシフトを減らされるということが起こってしまうかもしれません。
この雇用を進めたのはほかならぬお国です。気軽な働き方ではあるものの、こういった事態に対する弱さを露呈しました。何かあった際にいち早く着られるのは非正規雇用の人たちです。コールセンター業界だけだとは感じていないのですが、どうにもまだ「使い捨て」のような感覚を持っています(意外にも仕事量は多いです)。
そんな負の経験があるからでしょうか、素直に喜ぶことはできませんでした。
その分、1割でもいいから第一次産業に人が流れればどれだけ・・・と思ってしまいます。
都市部に住む人はどうしても勤務先に都市部を選びがちです。それは通勤時間などの関係もあるからだと思いますが、逆に地方に通ってもいいじゃないか、と思うのです。だって、新型コロナの影響で、既成の価値観に大きくヒビが入りました。それなのに、これまでの生活にしがみつく必要はないわけですから。
コールセンターも立派なお仕事ですし、こと現代においてはなくてはならない業種です。手を挙げて言いたいのは、「そこまで増やさなくてもいいんじゃない?」です。個人の感覚の問題ですが、その場所よりももっと魅力的な職場は、たくさんあると思います。
複数のコールセンター勤務を経験した人間(わたしのことです)は現在、異業種に転職し、都市部から地方に移住して生活しています。
あくまでわたしの場合、になりますが、はっきりとお伝えしておきます。
コールセンターで働いていた時よりも、今地方で働いているほうが楽しいし、からだも毎日元気です。