つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

【詩】いたみいのり

ねぇ、

 

この日あの日だからって手を合わせるけれど

 

忘れないようにしてね

 

 

わたしたちは生きていてもそうでなくても

 

忘れ去られることを悲しむいきものだから

 

細く長くでいいから

 

どうか思い出して欲しい

 

 

 

生きている間はなぜか

 

他人のことを面倒がる風潮があるし

 

その人がいなくなればせいせいしたと息を吐くけれど

 

胸に当てて考えてみてね

 

それはあなただっていうこともあり得るんだから

 

 

 

どんなに他人を見下し

 

そして卑下し

 

価値のない評価を自己満足のために与えたとしても

 

それはやがて自分にも還ってくるかもしれないことを

 

想定しなくちゃいけない

 

 

 

どうしたって人間は

 

都合のいいように捉えてしまういきものだ

 

津波はゆっくりはこないこともあるし

 

地震ゆらりと揺れてばかりはいない

 

 

 

わたしたちはほかの命をいただいて生きている

 

ほかの目的で命を左右させることはいけないこと

 

命を笑ってはいけない

 

それをどうかわかってほしい

 

 

この時期に限らず いつの日でも

 

あなたの悼みはどこかへ通じる

 

祈りは決して無駄ではない

 

いろんな価値観がある世界だけれど

 

 

何が尊いのかは みんな知っているから