ねぇ、
この日あの日だからって手を合わせるけれど
忘れないようにしてね
わたしたちは生きていてもそうでなくても
忘れ去られることを悲しむいきものだから
細く長くでいいから
どうか思い出して欲しい
生きている間はなぜか
他人のことを面倒がる風潮があるし
その人がいなくなればせいせいしたと息を吐くけれど
胸に当てて考えてみてね
それはあなただっていうこともあり得るんだから
どんなに他人を見下し
そして卑下し
価値のない評価を自己満足のために与えたとしても
それはやがて自分にも還ってくるかもしれないことを
想定しなくちゃいけない
どうしたって人間は
都合のいいように捉えてしまういきものだ
津波はゆっくりはこないこともあるし
わたしたちはほかの命をいただいて生きている
ほかの目的で命を左右させることはいけないこと
命を笑ってはいけない
それをどうかわかってほしい
この時期に限らず いつの日でも
あなたの悼みはどこかへ通じる
祈りは決して無駄ではない
いろんな価値観がある世界だけれど
何が尊いのかは みんな知っているから