つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和3年3月の読書感想文② きみが夢にでてきたよ モモコグミカンパニー(BiSH):著 株式会社シナノパブリッシングプレス

ずいぶん前に手元には届いたものの、読むのがだいぶあとになってしまいました。

 

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きみが夢にでてきたよ モモコグミカンパニー(BiSH):著 

株式会社シナノパブリッシングプレス発行

 

個人蔵(クラウドファンディングにて支援し、返礼品として受け取ったもの)

 

 

この本の執筆前にクラウドファンディングの告知があり、支援を行いました。

エッセイの大部分はクラウドファンディングサイト上で連載され、収録されています。

ちなみにぼくはTシャツと本書が返礼品の項目で支援を行いました。そのため、

 

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このページに著者のサインが入っておりました。

 

 

 

この作品は、BiSHメンバーであるモモコグミカンパニーさんのエッセイ集の第2弾となります。

 

 

第1弾の感想はコチラ

 maruyamabase.hatenablog.jp

 

 

 

前作と違い、「静」や「知」を醸し出した作品となった

 

前作が「動」や「熱」という印象を持っていたので、今作を読んだ感想としては、真逆の位置から綴られているように感じました(本作のスタンスについては、作品の中でモモコさんご自身が語られています)。

 

記事の執筆期間はまるっとコロナ禍であったため、環境をはじめ何もかもが異なったものでペンを取った、そんな印象を感じました。

 

 

 

エッセイとはいいつつも、そこには著者の思考や感情が入ります。

彼女がその題材についてどのように感じ、どのように考えたのかを知るというのは、読者にとってはこの上ないことなのですが、そこには前作とは違う何かを感じていました。

 

 

 

感情がよりリアルに。モモコグミカンパニーという「人間」。

 

彼女は有名人のため、恐らく日々いろんな言葉を投げかけられていると思います。

そこについての思考や感情を作中でも綴っていますが、その怒りや悩みなど、そこがどうしても怖いくらいにリアルに感じてしまい、彼女が今の生活に捧げているものへの強さというものをうかがい知ることができたように思います。

 

ひとつの事項についてあれこれと意見を述べるのは自由ではあります。

が、どのような議論でも、「価値」を無視したものであれば、それは結局誰かを傷つけてしまうことになります。今やそれすらも「自由」のひとつになってしまっていますが、この広い世界、その「自由」に対して反抗する動きも少なくありません。

この世の中には「自由」を歓迎する人もいれば、不要と考える人もいるのかな、と感じました。

 

 

 

 

(ところであなたは何派?)僕はハシヤスメ派ですが

 

モモコさんの成長ぶりは、はやさとは違ったところにあるように思います。

雑誌の記事を読んでいても、絞り出そうとしていらっしゃるのがよくわかるし、実際努力の成果(とは偉そうに言えませんが)がしっかりと表れています。僕はファンクラブに入っていますが、その時はハシヤスメさんにぞっこんになり、推しをハシヤスメさんに設定しましたが、現在はモモコさんも捨てがたい!という気持ちになっております。

いや、メンバー全員すごいですよ?まるで精神と時の部屋に行ってきたかのような成長っぷり。彼女たちの前進を見ていると、こんな自分でも可能性を感じてしまいます。

 

 

 

 

そのうち、モモコグミカンパニーさんは本格的に文壇にあがるでしょう。

小説なのか、俳句や短歌、または詩なのか。

エッセイストなのか評論家なのか。

 

まったくもって未知数ですが、執筆活動にいそしむお姿を待ち望みたいと思いました。