つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和4年3月の読書感想文⑥ 味の台湾 焦桐:著 川浩二:訳 みすず書房

台湾を代表する詩人が台湾の食を綴った本。

こちらは日本向けに編集・出版されたもので、全60篇となっています。

 

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焦桐(ジアオ・トン):著 川浩二:訳 みすず書房 個人蔵

 

 

台湾の食には少なからず興味があって、それは過去2回訪れていること、食の傾向がとてもよく、自分の心身に合っていることがその理由です。

 

ただ台北中心に観光をしていたため、本書のような数々の料理のほとんどを知らないままでいます。台湾料理はレストランではなく、地元の人が通う(逆に言えば観光客は入らない)お店にその真髄のようなものがあるのではと勝手に思っています。

 

食を綴った本書はやはりどこか詩的で、かつ台湾という風土の豊かさをも含んでいます。それは自分にとってはとても羨ましく、今住んでいる場所でもなんとか食せないかと気を揉んでいるほどです。

 

詩と料理はどこか似ているのかも。

この本を読み、芸術の境界が取り除かれ、芸術の世界が広がっていく食感を得ました。

 

 

 

台湾は自分にとって魅力の国です。

また落ち着いたら、ゆっくりと食を楽しみたい。そう思いました。