つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和4年3月の読書感想文⑩ 天声美語(新装版) 美輪明宏:著 講談社

谷川俊太郎瀬戸内寂聴美輪明宏

 

つい文章を読みたくなってしまうお三方です。

 

今回は図書館でこちらの本が目に留まりましたので借りてきました。

 

 

 

 

 

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天声美語(新装版) 美輪明宏:著 講談社

 

なんでも新装版だそうです(もともとは2000年に出版)。

 

 

「美」を意識し、追求するための金言が認められています。

美輪さんの発する言葉には不思議と納得させる力を持っている気がします。

それは一種独特であり、他に類を見ないものと感じています。

 

本書は自己啓発寄りの部分もありますが、美輪さんの言葉だとそうも感じません。

また、スピリチュアル寄りの部分もありますが、美輪さんの言葉だとそうも感じません。そういった境界を一切感じさせない文章はそれこそ化粧水のように心身に染みわたっていきます。これはただ「自分を良く見せる」ことに必死な、様々な界隈の人たちにはできないものです。大きなことを言っている人たちも大いにいますが、そこまで言うなら是非美輪さんを納得(敢えて論破とは言わず)していただきたいと思います。それができてこその、「本物(に、近い存在としておきましょう)」と認識します。それが出来なければ、どんなに良いことを言っていても、商売の域を出ないでしょう。

 

新装版には「令和の人生相談」という項目が追加されています。

さほど厚くない本になりますので、美意識とは、麗人とは何かを知るためにも、是非手にとってみてください。