つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和2年7月の読書感想文③ 不祥事(新装版) 池井戸潤:著 講談社文庫

ドラマの存在は知っていたのですが、見たことはありませんでした。

ですが池井戸さんの作品は好んで読みます。

 

今回は

 

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不祥事(新装版) 池井戸潤:著 講談社文庫 八雲町立図書館蔵

 

ドラマ「花咲舞が黙ってない」の原作になります。

こちらは短編集になります。

 

 全8話。400ページ近くある厚みのある作品ですが、話数が多いことと、作品に共通するリズムから、読むのには苦労せず。逆に楽しむことが出来ました。

 

お仕事小説というのは以前はそんなに作品としては刊行されておらず、そういった作品を読んでいると話しますと「そういった職業に興味があるんですか」と言われることもありました。現在はそんなことないでしょうね。ドラマにも映画にもなり、わたしたちが普段知ることのない世界を代わりに見せてくれている。

 

そんな中でもいろんな感情を抱き、ときには移入したりしていきます。

作家さんの著書を読み、感情が何らかのかたちで「火が付く」状態になることは、作家さんにとっても嬉しいことなのではないかと感じました。

 

池井戸さんの代表作には「半沢直樹」シリーズがあります。言わずと知れた銀行のお話ですね。今回の作品も、舞台は銀行になっています。あるあるなのかどうかはわかりませんが、緊張感なども文中から伝わってきます。締めるところと緩めるところがある、そんな作品かなと思いました。