令和4年5月の読書感想文② 100万分の1回のねこ 講談社
ある日ネットでねこ関連の本を検索していましたら、標題の本が引っ掛かりました。
絵本を所有していることもあり、手元に求めて読んでみました。
100万分の1回のねこ 講談社 個人蔵
トリビュート短篇集になります。
著者は帯にもあるとおり
・江國香織さん
・岩瀬成子さん
・くどうなおこさん
・井上荒野さん
・角田光代さん
・町田康さん
・今江祥智さん
・唯野未歩子さん
・山田詠美さん
・綿矢りささん
・川上弘美さん
・広瀬弦さん
・谷川俊太郎さん
と、何とも豪勢なラインナップです。
知っている作家さんのお話はもちろん、この本で初めて知った作家さんのお話も良く、本を読んでいる自分のまわりをねこがぐるぐると回っては自分の存在をアピールしているように感じました。ねこの視線から見る人とその他の世界と、人の視線から見るねこの世界は共通のものなのにどこか大きく違っていて、はっとさせられます。ねこはねこなりにということなのでしょうが、ねこという存在がいかに大きなものであるか、トリビュートという方法で声を発したように感じ取れました。