つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和4年8月の読書感想文⑪ 遺稿 立川談志:著 講談社

落語家さんの著書を読みたいといつしか思うようになり、その中でも最近は立川談志師匠の本を読んでいます。落語(家を含む)の本は以外にもあるようで、古典落語の本やまくらの本など、実は多彩です。

 

 

遺稿 立川談志:著 講談社 個人蔵

 

 

談志師匠が亡くなってから、実に10年以上の月日が流れていました。

本作はエッセイのようなものとなっていて、死が近かったにも関わらず、精力的に書くことを為していた為人を知ることが出来ます。

 

談志師匠は咽頭がんで亡くなっています。映像も見たことがあるのですが、その衰えぶりは痛々しく思うほどです。その中でも気力と体力を振り絞っていたかと思うと、頭が上がりません。

 

改めて本書を眺めてみると、幅広い視野から書かれたものが多数あります。

思い出話や芸事、時事問題に思うことなどなど、自由に題材を選ばれていたのではと思います。この方は本当に書くことが(しゃべることも)上手だと思いますし、何より巧いと感じます。

 

 

こういう本を読みますと、落語を聞きたくなってきます。

 

いまではいろんな媒体から聴けるようでもありますが、やはり寄席などに通って、生の声を聴いてみたいものです。