つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

選挙で感じたこと。①

世間では知事選挙や地方議員選挙等、全体としては長期間にわたり選挙期間となっています。北海道では先に北海道知事選挙道議会議員選挙が行われました。現在は一部の市町村長選挙や市町村議会議員選挙が行われています。

 

現在八雲町に住んでいる自分が該当したのは、北海道知事選挙と渡島地方の道議会議員選挙。報道でもありましたが、道議会議員選挙の渡島地方は定数ぴったりの立候補者数であったため、無投票当選となりました。

 

今回の感じたことはもうひとつの選挙、北海道知事選挙に関してです。

毎回選挙に関してはそんなに掘り下げて候補者のことを知ろうとするわけではないですが、ちょっと思うところがありましたので、文字にしてみます。

 

 

北海道知事選挙は、現職の鈴木知事に新人3人が挑むという構図になりました。

鈴木知事が主に与党系の政党の応援を受け、対立候補筆頭とされている池田候補が野党系政党の応援を受けるという枠組みになりました。その他の2人ですが、ひとりは1度国政選挙に出馬するも落選した経歴を持つ経営者と、北海道外から知事選に立候補した若者です。

 

これはテレビの写し方なのでしょうか、どうなのかはわからないのですが、それぞれの候補が出馬を決めたという段階でのニュースを見ていたんですね。知事選にどんな人が出るのかは多少ながらも興味がありましたから。で、観た印象としては、

 

「現職以外皆覇気なし」

 

だったのです。これにはびっくり。何とも本気で「知事になってやる」感が感じられませんでした。当の現職は緊張こそ感じられたものの、何かに呑まれているような感じもなく、一番地に足がついていたと思います。なので、この状態で本当に選挙をやるのか?と視聴者として、投票権を持つ有権者として本気で思いました。

 

また、個人の意思で立候補した2名と現職は良しとして、現職の対立候補として擁立された方は、最終的には個人の判断で出馬を決めたものの、完全に初動が遅かったと感じました。つまりは「この時点で勝敗は決していた」ということです。

 

何となくの疑問ですが、どうして日本は選挙になると「誰を候補として擁立するか」という運動が起きるのでしょうか。これでは完全に目的が違ってきます。つまりは「選挙に勝てる人はだれか」を探すゲームになってしまっています。そこに実績やら何やらがついてきていないのです。その代表例が芸能界等にいた人を議員にするという動きです。この手法については一定の効果を出しているものの、有権者受けはしていないと思います。国政選挙の都市部においては通用するのかもしれませんが、地方選挙では悪手この上ないと思います。実際、選挙結果は惨憺たるものでした。

 

本来の望むべき道筋として、社会的に何らかの実績を残している人が選挙に出て公益の増大等を目指して欲しいところなのですが、実際は悲しいかな異なっています。現実は選挙に出馬してから公約をまとめるという、本末転倒的な事象が発生しています。段々と、日本の選挙は崩れていってます。そのうち、選挙そのものの価値が問われることになるのではないかと感じています。

 

 

北海道知事選挙は、相応の実績を持ち、実績からの展望を空想にならない範囲で掲げることが出来た現職の鈴木知事が当選しました。圧倒的だったと思います。この結果をどのように受け止めるかによって、今後の展開が大きく変わることになるでしょう。

 

どうか次回の選挙は、本当の本気を見せて欲しいと思います。