舞台が東北で、三味線が関係していたからリストアップしていたのだと思います。
主人公は「いと」という高校生で、自身の性格を改善するためバイトすることを決意します。そこでなぜかメイドカフェで働くことになったのですが、その環境で成長していく姿は、笑いあり涙ありです。読んでいてこの主人公が好きになっていきます。
本書は津軽訛りが入っており、一気に物語の舞台へといざなってくれます。
また、三味線に触れる場面もあり、大きな物語が始まる予感を感じさせました。
いとみちという作品は、物語としてシリーズ化されているとともに、映画化もされています。
BLUE GIANTはマンガの画で「音が聴こえた」のですが、果たして小説で、文字だけで音が聴こえるのだろうかと考えてしまいました。この作品に触れ、少しでも「音」が聴こえればいいなと思いました。