つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和5年5月の読書感想文⑨ いとみち 越谷オサム:著 新潮文庫

舞台が東北で、三味線が関係していたからリストアップしていたのだと思います。

 

いとみち 越谷オサム:著 新潮文庫

 

主人公は「いと」という高校生で、自身の性格を改善するためバイトすることを決意します。そこでなぜかメイドカフェで働くことになったのですが、その環境で成長していく姿は、笑いあり涙ありです。読んでいてこの主人公が好きになっていきます。

 

本書は津軽訛りが入っており、一気に物語の舞台へといざなってくれます。

また、三味線に触れる場面もあり、大きな物語が始まる予感を感じさせました。

 

いとみちという作品は、物語としてシリーズ化されているとともに、映画化もされています。

itomichi.com

 

www.shinchosha.co.jp

 

BLUE GIANTはマンガの画で「音が聴こえた」のですが、果たして小説で、文字だけで音が聴こえるのだろうかと考えてしまいました。この作品に触れ、少しでも「音」が聴こえればいいなと思いました。