宣言するほどのものではないのですが、田中芳樹の代表作のひとつを再読することにしました。
アルスラーン戦記です。
この作品が出たときはかなりの人気や期待度があり、OVAや劇場アニメーション化までされました。余談ですが劇場アニメになった際の主題歌に遊佐未森さんの「靴跡の花」がセレクトされ、その後遊佐さんの歌を聴いていくことになります。
作品は当初角川文庫で刊行されましたが、10巻を最後に執筆が止まります。
このとき田中作品で完結(いちおう)していたのは銀河英雄伝説のみであり、もうひとつの代表作であった創竜伝も未完状態になっていました。
その後ですが、アルスラーン戦記の続編刊行が動きます。
版元が変わり、再構成から新刊に続く動きとなり、念願の完結になりました。
コミック化、そしてテレビアニメ化もされ、いま再び脚光を浴びています。
銀英伝に劣らない、個性的なキャラクターは、読む者の手を止めることはありません。
中世ペルシャを意識した世界感も魅力的です。
完結後、改めて最初から読み直したいという気持ちがありましたが、積読がしばらく解消していなかったので手を出せずにいました。このままではずっと読み返すチャンスはないなと思い、今年の夏は半ば強引に読み返すことを決めました。6月も本を中古・新刊併せて10冊は買う計画を立ててしまっていますが、後に続くであろう銀英伝のことも考え、コンスタンスに読んでいこうと思っています。好きだった作品を読み返し、改めて、この作品のどこが好きなのかを再確認したいと思います。