つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和4年6月の読書感想文④ 白銀騎士団(シルバー・ナイツ) 田中芳樹:著 光文社

われらが田中芳樹大先生が新作を発表されましたので、心躍らせながら読みました。

 

 

白銀騎士団(シルバー・ナイツ) 田中芳樹:著 光文社 個人蔵

 

西洋モノ作品を多数執筆されている田中さんが出した新作は、かつて「英雄譚」で発表した内容のもので、それを膨らませて晴れて単行本化しています。

 

騎士団とはいっても写真のように所属は4人。

リーダーは准男爵という、立場的にすこーし弱い感じを醸し出しつつも、世の中の摩訶不思議を解決していくという物語です。

 

久々に田中さんの文章を読みましたが、その筆力は健在。

ちょっと創竜伝の面影を感じるような書き方もあります(あくまで個人的)。

 

本作は歴史小説ではありませんが、歴史ロマンを感じさせる小説であり、西洋の世界が身近に感じる、魅力ある作品かなと感じました。

 

 

個人的には、中国歴史小説をあと何点か、翻訳してほしいなと思うのですが、果たしてこの先どのような作品を発表されていくのでしょうか。楽しみにしたいと思います。