森やそれにかかわることについて触れている本を、毎月1冊は買うようにしています。
具体的に自分で何をしたいのかを探すため、というのは当面の理由になります。
基礎から学ぶ森と木と人の暮らし
NPO法人共存の森ネットワーク:企画
鈴木京子・赤堀楠雄・浜田久美子:著 農文協 個人蔵
刊行が2010年なので、少し昔の本になります。
内容を見てみると、木や森を知ること、暮らしの中にある木や森を自覚し、森に生きて森を育てること等、薄い本ながらも充実した内容になっており、歴史を知るだけではなく、実際の歴史に触れることが出来る、効果的な本だと感じました。
木や森にかかわる仕事の筆頭と言えば林業になりますが、その産業と傍らにある生活に触れることで、ほんとうの暮らしがズームアップされてきます。そうしてはじめて、実態というのがわかってくるのではないかと感じています。
林業は攻める産業ではないです。限られた自然をどのようにうまく循環させていくかを考えていく産業になり、短期間での実益をもたらすものではないです。それは現代の指針に逆行しているかもしれませんが、世の中にはそういった分野の仕事もなくてはならないものだということを知らなくてはなりません。そういうところをないがしろにしてしまいますと、手痛いものを食らってしまうと思うのです。
対自然の産業は、どことなく軽視されてきた歴史があります。
どこかのタイミングで、そのバランスが逆転する時期が来ても、罰は当たらないだろうにと考えていました。