つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

教養を甘く見てはいけない。

どうにも昨今のビジネスは、「教養」を無視しているように思います。

 

よく見る内容ととしては

・会社員生活を短期間で終わらせる

SNSやブログで稼ぐ道に入る

・高額の教材購入やセミナーを受ける

・画像を駆使して「成長」をアピールする

といったところでしょうか。

 

こういった職業(と言っていいものかどうか)に誘う側の人間は、ありきたりな仕事や生活を捨てろ、と煽ります。時にはこれまでの教養をこき下ろします。

代わりに差し出すのがいわゆる「マニュアル」です。これも教養に変わりないのですが、一般的なものではなく、都合よく編集されたものです。これを教養とは言いたくないですが、これまでの教養があるからこそ、こういった「ずるいこと」が出来てしまうのです。

 

以上のことから、

 

「楽して稼ぐ!」等の謳い文句を持ったビジネスはこれまでの教養を否定するかのようなことを言うことがありますが、こういったビジネスを提唱する人ほど、実は教養をひてしていないのではというあべこべを感じるようになりました。運も多少ながらあるとは思いますが、教養がなければおおよそビジネスは定着しません。繰り返します。教養がなければ、おおよそビジネスは定着しないのです。裏技的なことでビジネスを確立・定着させ、莫大な利益を上げることなど、夢ではなくて「無理」なのです。

 

しかしながら、そこに「夢」を賭けてしまうのが人間の性です。

ギャンブルや宝くじに多額のお金を費やしてしまうのと似ています。

そういった考えがある限り、このようなビジネスはなくならないと思います。

ついでに言えば、そういった犯罪もなくならないと思います。

 

 

教養はかなり勿体ない立ち位置で、何かと比較対象にされがちな性格を持っていますが、実は一番確実に近いものを有しているように思います。右に左にすぐに流される日常ですが、教養はそういったものごとを俯瞰しているように感じます。教養は決して無駄ではなく、わたしたちの血となり肉となり、汗となり涙になっています。そこに在る程度の信頼を置いてもいいのではないかと思うのです。