300日は何を指すのか。読んで納得の作品でした。
アゲイン 私と死神の300日 村山仁志:著 TO文庫 個人蔵
主人公の女性は、目覚めたら死んでいた。
唐突の導入ですが、どうして自分は死んだのかから探求は始まります。
そのさなかに死神が現れ、その場に留まることが出来るのは300日と教えられます。
その期限の前に、いろんなことを明るみにしていかなくてはならない。
死んでいるものの、孤独な探求がはじまります。
ここまでですと映画にもなりそうな設定なのですが、もうひとつふたつ加えられている設定があり、その部分と死神とのつながりが出てきます。
死神は、300日とは言わず、すぐにでも主人公の魂を奪い去りたい気持ちが強いです。しかしそれがうまくいきません。どうしてなのか?そういった「謎」とともに、彼女の探求を追っていただければと思います。