つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和5年10月の読書感想文⑬ 魯山人味道 北大路魯山人:著 平野雅章:編 中公文庫

魯山人の本が読みたくて、手にしました。

実は北海道立近代美術館で展示があり、観に行く予定のため、少し触れておきたいなと思ったのです。

 

 

魯山人味道 北大路魯山人:著 平野雅章:編 中公文庫 個人蔵

 

魯山人に師事した平野さんによる編著。

過去の限定本を現代に復活させています。

 

味道、というように、食や料理に対する想いを綴った本。

品がある中にも厳粛さが伴っており、背筋を伸ばして読んでしまいそうです。

魯山人を知ったのは「美味しんぼ」で、その後しばらくしてまた魯山人を知ることになりました。

魯山人の為人はさほど知ってはいないのですが、食に対する追及は計り知れなかったと思います。そういった想いを昇華させたものが現代にまだ残っているのかと思うと、少しでもいいから触れたいなという気持ちにさせます。

 

 

中年の域に入りますと、食の嗜好が変わってきます。

だからこそではありませんが、魯山人が語っていることに、うなずける気がするのです。