つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

「居場所」を奪うというのは古い考えか。

北海道新聞2023年12月26日の文化面、16面に作家の鈴木涼美さんの最新作「トラディション」に関する記事が掲載されました。その経歴が異色でありながらも、紡ぐ文章には確かな強さを感じさせており、個人的に気にかけていた作家さんです。

 

 

その場所の日常

鈴木さんの最新作「トラディション」は歓楽街のホストクラブが舞台となっています。最近話題になったホストクラブということで、手に取るきっかけとしてはこの上ないタイミングです。著者自身もホストクラブを利用した経験があるとともに、その世界を違った視点で見ることが出来た、ということから、今回の作品を書いたとのこと。いわゆるホスト新法に対する疑問を小説の形で追及している構図があるようです。

ホストクラブが悪だとする論調がありますが、そこにも社会があり、日常があります。そこで周る経済があり、色恋があり、無意識に伏せていた根柢の意識や現実があります。そこフタをしようとするのが法律の成立や改正に見えてしまい、根本の解決には至らないのではという素人の考えがあります。その日常をどう変えて、どの方向に向けていくのかを考えていかなくてはならないのではないかと思うのです。

 

 

心情的な仕組みを知れ

ものごとの多くは表面化した問題に対して対処を行うという構図で動いており、それが根本的な改善や解決につながらない、またはつながるまで膨大な時間を必要とするケースがあるように見えます。何かしらの対策を講じたからあとはそちらの努力次第ですよ、と言われているようにも見えます。求めるところはそうではなくて、「どうしてそうなったのか」という解明であり追求です。それが今あるのは文化文明として必要であったからであり、現在与えている問題の影響で善悪を決めるものではないと思います。

 

小説は様々な組み合わせで表現が出来る場所とのことであり、小説であったとしても、作者の経験等が活きてくることはたしかなことですので、今後も発表される内容が夜の世界を少しずつ明るみにしてくれるのだろうと期待したいと思います。

 

 

 

 

 

文末になりますが、昨日24年1月1日の16時過ぎに北陸地方で大きな地震が発生しました。その様子は容易に東日本大震災を想起させるものであり、日没が近かったことから、最悪の被害を招くおそれがありました。津波の危険性も高まり、余震も続く中で、賢明な活動に従事された方たちに対し敬意を払うとともに、被災された多くの方々にお見舞いを申し上げます。

 

既に悲しいことに、自分本位の主張をされて人心を乱している動きがあるようです。また、報道内容に対して苦言を呈している人たちも多数いるとの話を耳にしました。

日本人としての心情で話をしますが、ああだこうだと解説者のように、わかったように話して何かを煽りたてる行為はよいものに思えませんし、苦言を呈す前に「どうして」という疑問を持つことを心がけて欲しかったなと思います。今でもなんでも容易に調べることが出来るはずなのに、肝心なところで何も調べず行動してしまうのは、愚かだと断罪される時代です。匿名が通る世界でも、その人格は発信者に残ります。そんな人でも、「その人の地域に災害が起きたなら」、何を叫ぶでしょうか。

 

 

昨夜はとても疲れてしまいました。

本日からしばらくは緊張して生活をしていくことになりますが、これ以上被害が広がらないことを切に願い、1日も早く笑顔が戻ることを個人として祈ります。