つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

目指す理由。

北海道新聞2023年12月24日の特集面、12面に「北大の教育研究センター始動」との見出しが載りました。1面を使っての記事掲載で、北大のワイン教育研究センター棟がこの秋稼働したというものです。北海道ワインはこれまでは一部地域の特産品でしたが、ここ数年で気候の変化等により様々な地域での栽培や醸造が行われようとしています。

 

 

意義を探る

北海道大学の前身でる札幌農学校のときに葡萄酒醸造所が開業されたという歴史もあり、北海道大学は長らく活用されていなかった施設を大幅改修し、道内ワイナリーの支援拠点を創り上げました。内部は研究室、ギャラリー、プロモーションホールの3つに分かれているようです。プロモーションホールはイベント活用が出来るようになっていて、今後の利用拡大を見込んでいるようです。今後はテイスティングルームも設置し、ワイン好きの注目を集めたい考えとのことです。

 

この拠点を造った意義を探ると、遠くは札幌農学校時代の歴史を受け継ぎたいという姿勢と、ワインバレー構想の学術的な後押しではと思います。北海道ワインはいまや世界的な評価を度々受けるようになりました。ワイン造りとそれに関わる産業が定着するための追求ということになるのではと思います。

 

 

 

課題はどこもお金

どこでもそうですが、問題は資金になります。仮に国家プロジェクトだったとしても、潤沢な資金が入るかと言われるとそうでもありません。「避けて通れない問題」と記事内にもありましたが、クラウドファンディンや企業の出資を目指した活動はこれから活発化しそうです。世界的に見ても、ワインの醸造地にはワイン研究の拠点があるとのことで、醸造学がワインだけではなく、他の分野においても活きていき、北海道の公益になってくれればと思います。そのための投資になりますが、成果はずっと先になる気がしますので、その大きな計画に参加するという気持ちが今は大事なのかなと感じました。

 

 

北海道はワインの外にもウイスキーやビールなど、他のアルコール飲料も生産が盛んであるとともに、野菜や魚、果物にお肉など名産品がずらりと並びます。

願わくばになりますが、すべての分野において研究拠点を置き、世界に勝負できる物産品に仕立て上げる構想を持ってくれればと思います。