北海道新聞9月22日朝刊第3社会面において、道内の国立8大学・機関が連携組織「北海道ユニバーシティアライアンス」を設立という記事が掲載されていました。人口減少や観光、第1次産業などの地域が抱える課題に対して各大学・機関の研究技術を生かし、北海道や北海道の各自治体、地元企業などと協力しながら解決策を探る方針とのことです。
こういった連携は、ありそうでなかったんですね。
ここ数年の大学と言えば、コロナ渦において授業がリモート主体になったりだとか、学生数(志願数)が減ってきているのでどこも大変だといった印象しか持っていません。
そんな中、巨大な連携組織を組むことで相乗効果を発揮し、とても大きな問題に取り組もうというものです。そこで得られる対価はまさしく公益そのものであり、本来であれば行政が活路を見出すべき課題であるところを、この組織が取り組むということになります。
これは朗報と言っていいのではないでしょうか?
記事の扱いは小さいものですが、この動きは何も国公立だけではなく、私立でも可能なのではと期待しています。むしろそうあるべきで、昨今の社会には課題課題課題と日々課題が積みあがっています。反面、それを解消するスピードは上がらず、複雑化の一途を辿っています。そんな中、取り組む組織が巨大・または複数であった場合は、解決や改善の道筋が立つのではないでしょうか。
この取り組みに参加するのは、北海道大学・北海道教育大学・室蘭工業大学・小樽商科大学・帯広畜産大学・北見工業大学・旭川医科大学・北海道国立大学機構。そうそうたる面々です。そして、多岐に渡る課題に取り組むことが、大学名から見ても一目瞭然です。北海道は本州とは離れており、独特の課題もあると想像します。こういったことまで!というものにまで、取り組みの手が伸びてゆくことを期待したいですし、そこに学びや研究、就職の活路を見出す人たちが増えていくこともまた、期待したいと思います。