つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

明るみになれば終わり。

日本農業新聞1月10日1面にある「四季」にて、報道をにぎわせた「キックバック」について書かれていたので読んでみました。

 

 

 

国会議員であっても錬金術に誘惑される

つまりは労力を極限まで少なくしたうえで、手元に集まる金を増やしたいということになります。世間では様々な詐欺が横行していますが、原理は錬金術に似ているところがあります。一度大金を手にしてしまうと、働くのがばからしく感じるようです。海外の女性が9時-5時(だったかな)の勤務シフトは~という嘆きを見せていましたが、現代の人たちは対価というか、何かに対する価値を過大評価、または過小評価しているように感じます。

 

 

後ろめたいから説明できない

その後の展開はまさにこれです。明瞭に説明できないということは、集め方がクロ、ということになります。国会議員はわたしたち一般人と比べて「護られた」存在ですが、その安全地帯を利用して私腹を肥やす(と言われても仕方ない)行為に執心しています。そんなことをしているんだと思うと、その他の言動すべてが「ああ、カネ目当てだもんね」と判断されます。本人は悔しがるでしょうが、つまりはそういうことです。

 

 

 

対価は発生する

費用対効果で考えると、錬金術は理想の方法です。

しかしながら、手元からの支出がゼロ、というわけではありません。

何かしらの「持ち出し」があるということです。

錬金術は言い換えれば「得体のしれない何かとの契約」に近いと思います。

ある分野において思うがままになる対価として、自身の何かを差し出す。

自分は何も出さないで目的のものだけを得るというのはこの世界の仕組みから考えると無理な話だと感じます。今も昔も「一攫千金」をはじめとした、アメリカンドリームのような夢を追いかけている人たちは無数にいますが、「現実」を知っておく、経験しておくことで、錬金術に引き込まれずに済むのではないでしょうか。

 

 

与党も野党もなく、国会議員は国会議員だと思います。

与党でやっていれば、他の方法で野党もやっている、と考えてしまいます。

野党の議員さんはもちろん否定すると思います。

しかし世の中が「すべてを明るみにすべき」という姿勢を取っている以上、その犠牲になるのは与党だけではないことを肝に銘じるべきです。

いまは与党に材料がありすぎるからそこも与党を追及していますが、ある日矛先が変わることだってあります。そうなることで、狂信的な追及をしている人たちの足元を掬うくらいの展開が起きる可能性だってあるわけです。もう何が起きても不思議ではないです。

 

 

日本という国はいつからこうなってしまったのでしょうか。

このままでは他国の脅威よりも自国の蛆、獅子身中の虫に蝕まれて衰退するほうが早いのではと思いました。