「合理化」は何色か。
「合理化」って、結局は謳い文句のような気がしています。
宣伝する側は「わが社はこんなにも最先端なんです」と誇張するのに対し、
実際は「ひとりの社員に複数の、時にはキャパを超える仕事を課す」ことが目立つ。
そんな光景を見てきたように思います。
成り手不足というのも、この合理化に拍車をかけています。
ひとり二役とは聞こえはいいです。そんな時代もありましたが、今はひとり三役以上になった肌感覚があります。業務はシンプルなものから段々と煩雑化していっていますので、ひとつの仕事に取り掛かる時間が長くなりがちです。そうなるともう定時で仕事を終わらせるのが難しくなってきます。残業のつくつかないはあるでしょうが、そのひとりの社員に任せるしかないというのは、やはり問題だと思います。
合理化は、企業にとっては人件費圧縮のための貴重なタネです。
しかしそれ以外は恐怖の呪文のようにしか聞こえません。
こんなに乖離してしまっている用語は他にあるでしょうか。あるかもしれませんね。
個人的には、未開の地に移住して開拓者になろう!という甘い誘いと同等に思えます。
企業側はこの「合理化」を何色にして見せているんだろう。
わたしたちの側から見れば、「合理化」は「ブラック」に見えてしまう。
この合理化路線を脱却する方法はないのだろうか。
外国人労働者も限界があります。
このままでは、合理化は暴走してしまうと勝手に心配しています。