つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。

整理棚からひとつかみ。ジャズ編 その200

【Series of  John  Coltrane】

 

Living Space / John Coltrane

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1.Living Space
2.Untitled 90314
3.Dust-Dawn
4.Untitled 90320
5.The Last Blues


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John Coltrane(ts,ss)
McCoy Tyner(p)
Jimmy Garrison(b)
Elvin Jones(ds)

1965年6月10日、16日録音

*5 未収録音源


アルバム帯に「かつて フィーリング・グッド」のタイトルで発表されていたアルバムに未発表曲「ラスト・ブルース」を追加した1作。とあります。

65年の収録なので、ほどなくしてこのクァルテットは解散となります。
どの作品でも惜しまれるのが、この編成でのジャズが最後まで聴くことができなかったということ。
それはそれぞれの信条の違いももちろんあるのですが、突出という状態を迎えてしまうと、他の人たちは足並みを揃えるのすら難しくなるようです。
コルトレーンの死後に発表された未発表曲集はいくつかあるようですが、当時はモノラルだったのに対し、今回はステレオで収録されているものもあり、よりクリアな音で当時を邂逅できるのは嬉しい。

マイルスデイビスの作品をみていくと、ある特定の日に行われたセッションを集めて編成しなおす(個人的または商業的)ということがあります。
コルトレーンはそこまで狭い範囲での編集という名誉は得ていません(せいぜい1年程度、もしくはライブツアーでのセッション)。
現代は、かなり精神的な探究や解釈が広まってきたと考えられていますから、これを機に「日にち」毎にセッションされた楽曲を振り分けて、追体験するのもいいのかもしれません。