帯を見ますと、このシリーズがあるのですね。
読みました作品はこちらでした。
令和2年8月の読書感想文⑧ 家族往来 森浩美:著 双葉社 八雲町立図書館蔵
全8編。なかなかのボリュームです。
家族の物語、とは、描写する作家さんによって空気感がかなり違うと思います。
今回読んだ森さんの場合は、静かな波紋を心の中に産む、または呼んだ感覚が残りました。
人の数だけ家族はあるのだろうか。
増えても減っても家族は家族。
若ければこのことばに馴染みを感じなかったでしょうが、今なら少しはわかります。
心情の変遷もどちらかというと劇的ではない。
味気ない作品に感じるかもしれないが、実はそうでもない。
不思議な不思議な作品でした。
不思議な余韻が、今も残っています。
機会があれば、他の作品も読んでみようと思います。