つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

【詩】言葉が咽喉を通らない

どうしてだろう

 

 

文字が全然入ってこない

 

 

言葉を見たいという欲も湧かず

 

 

ただ流れるのを見ているだけ

 

 

 

季節柄そして

 

個人の嗜好でもあるはずなのだけれど何故か

 

本に触れようともせず

 

新聞も流し読み

 

けどSNSは毎日チェックしている

 

この偏りが徐々に

 

咽喉を受けつけさせなくなった

 

 

 

 

世間を見れば言葉をダーツの矢のように

 

ストンストンと的に向かって投げていく

 

いやそれはむしろ

 

刺す というほうが近いのかもしれない

 

いつの間にか言葉は

 

平等であるはずの言葉は

 

そんなに灰汁の強いものになってしまった

 

時には投石のように固く凶暴で

 

時には刃物のように危険で

 

時には兵器のように恐ろしい

 

そんな言葉を毎日見ていたのなら

 

咽喉を通らないのも無理はない

 

 

 

 

咽喉元を過ぎればまた

 

すんなりと通っていくのだろうけれど

 

願うのは

 

偏った強さではなく

 

秩序という剣を携えたものであって欲しい

 

今や言葉はいろんなペンによって書き出されている

 

そのペンが

 

邪な剣よりも強くあってくれれば

 

 

 

そろそろ積んである本を一冊手に取って

 

自分なりの言葉を濾過していこうか

 

ぼくには正しさも何もあったものじゃないが

 

心の叫びぐらいは伝えることができるから