夏の放牧期間が終了してから早1ヶ月が経過しました。
11月にいちど、そして12月にいちど、このあたりが真っ白になるほどの雪が降り積もりましたが、気温が高まったこともあり現在は地表が見えている状態です。
しかし朝晩はここも冷え込み、ご覧のような光景となります。
毎回見る光景ではあるのですが、日の出、そして日の入りともになかなかいい光景でして。
お陰様で、このような場所に住んでおりますが、飽きない生活を送らせていただいております。
牛たちは1日のほとんどを牛舎のなかで過ごします。
牛舎の掃除などで一時的に外に移動させることはありますが、基本は屋根のついた建物の中にいます。
寒さに強いといいますが(牛皮はとても厚いのです)、体調を崩されては困るので、ある程度の寒さ対策を施しています。
牛だって吐く息は白く、その息遣いも厳かです。
牛舎の中に充満する白い気体が終始どこかで立ち上っています。
きょうは午後から外回りで下に降りました。
雲が多い日でしたが、空気は澄んでいたと思います。
午前中から外回りをすることは少なく、大体午後からの外出になります。
外出先では余程のことがない限り、訪問先の方と会話して帰ります(忙しいとこほんとすいません)。理由としては情報交換の意味合いもありますが、近況の確認です。何ができるというわけではないのですが、いろいろ話を聴くこともあります。
写真はいつもの噴火湾パノラマパーク。
眺望が良い日ですと、室蘭方面の山々も見えるとのこと。
実は八雲町は、町内からでも遠くの山が見えたりするのです。
それほど、空が広い町でもあります。
何度も書いてきていますが、日が昇る時間帯と、陽が沈む時間帯、どちらも好きな時間帯です。
「これこそ本物だ」という、根拠のない確信が沸きます。
夜になってしまうのが早いので、職場の就業時間も冬時間というものに設定のうえ就業しています。夏と冬の切り替えの時期が一番大変です。 (笑)
比較的健康に過ごしていると思います。札幌市に住んでいたときよりも格段に病院へかかることは少なくなりました。どうしてもという場合は医者にかかるのですが、そうでなければ病院にお世話になるときは健康診断くらいになります。お陰様ですが、札幌市に住んでいたときよりも健康体となっています。可動域はどんどん狭くなりますが。
夏の放牧時のひとコマ。
来年はどんな1年になるでしょうか。
牛にとっても、人間にとっても、いい1年であるように願うとともに、そういった1年にしていかないとという気持ちでいっぱいです。
今月の牧場は出産ラッシュのようで、2日に1頭以上のペースで出産があるようです。
出産時間もバラバラなので、念頭に置いておく必要があります。
人間を含めた、いきものの出産の現場に入ることをこの職場で初めて経験しました。
普段は馬鹿なことばっかりやっている自分ですが、このときばかりは心が洗われます。
傍らにある、神秘的な日常を垣間見ながら日々、この地で生活しているのです。