つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和2年12月の読書感想文④ 人間の土地 サン=テグジュペリ:著 堀口大學:訳 新潮文庫

砂川市にあるいわた書店で購入した本(自選で1万円以上のお買い物をさせていただきました)ですが、少しずつ読み進めていくことが出来ています。

 

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人間の土地 サン=テグジュペリ:著 堀口大學:訳 新潮文庫 個人蔵

砂川市:いわた書店にて購入(自選書)

 

 この作品、以前にも読んだことがあったのですが、改めて購入し読みました。

ご存じのように、サンーテグジュペリは飛行機乗りとして知られており、その経験から生まれたのが本作とされています。小説のようであり、自己啓発のようにも捉えられ、そして哲学の書でもある。そんな古風さを感じました。

 

そしてなぜか、どうにも今の自分には読みにくい作品のようです。

そんなに難しく感じることはないはずなのですが・・・

 

本書は8つの章からなり、読者を飛行機に乗せ、彼の世界に案内をしてくれます。

個人の感想としては、ここで語られる言葉のすべては、著者自身に向けられているような感覚がありますが、それは同時に読者へも浸透していきます。

 

帯に書かれている「」の一文は、本作品の最後の一文でもあります。

わかるようでわからない文章ではありますが、妙に納得させる力があります。

この一分だけでも、彼の文才や哲学などが高いことを示しています。

 

 

本の装丁もジブリっぽく、見た目からも魅かれる本になっていました。

今回はうまく読むことが出来なかった(どうも洋書と古典は苦手)ので、時間を空けてからまた読み直そうと思います。