つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

【詩】あこがれはその小さな背中越しに

小さい人間が自分よりも大きな人間を翻弄する

 

その姿はまるで魔法のように見えた

 

もしくは忍者かも

 

テレビを見ていて これまでにないわくわくを感じた

 

その姿はいたって真剣で

 

絶対に無理だという思考が存在しない佇まいだった

 

 

もちろんたくさんの苦労はある

 

そこまでの苦労をしなくてもいいだろうという話はある

 

誰もが楽して安心したいし

 

誰もが楽してお金や愛を得たい

 

何かを犠牲にすることを拒みつつ得するものを狐のように狙っている

 

そうなってしまった広い畳の世界で

 

あこがれの小さな背中はどんな技を魅せるだろうか

 

 

努力は叶うこともあれば叶わないこともある

 

ひとつの事象で見てみても

 

努力が実ることもあれば 無駄だったと視線を背けられることもある

 

しかしその背中越しに見える景色は

 

目先の名誉や利益などではなく

 

地球を救うような何かを追い求めているような気がする

 

 

 

その小さな背中は

 

たくさんの人を乗せてきた

 

逆にその背中は

 

地面につくことは少なかった

 

その小さな背中に何かを乗せて

 

何かを体現しようとしている姿を

 

多くのひとがただあこがれたわけではない

 

誰もがその小さな背中になろうと進んでいる

 

 

 

その小さな背中越しに見える景色は

 

自分を信じるという強い気持ちの先送りだったのだと思う

 

 

その小さな背中は

 

他の誰よりも広く大きかった