『どうして?』 10万円を配る「本当の」理由を知りたい。
時折ですが、このブログでも、自分が持っているTwitterでも、ピコーンと読者(フォロワー)が増えるときがあります(どちらも多くはありません)。決して有益な、または注目される発言や記事などを書いている訳ではないので、どんな人がフォロー(読者登録)したのかが気になることがあり、ある日その人たちを見に行きました。
そうするとどうでしょう。。。
一定数いらっしゃるのです。
「〇か月目で月収〇桁達成!!!」
をはじめとした、自分はコレで成功者になりましたというプロフィールを書いている方たちが。
ビジネスに必要な情報ななんなのだろう?
単純に「この人すごい!」となる基準を考えてみたのですが、
・学歴
・職歴
・実績
・資格
・収入
・パートナー(或いは人脈)のあるなし
あたりでしょうか。
しかしSNSやブログの世界においては、圧倒的に収入の大きさで目を引かせるような気がしています。見ているとどの人も金額を示唆する記述をしていることがわかります。ということは、「お金で縁をつなぎたい」と相手は考えている、と見てハズレではないのかなと思います。
よくわからない「10万円配布中」という記述。そして根拠。
そしてまた、固定文やプロフィールに
「ただいま10万円配布中!」詳しくはコチラ ⇒ 〇×▽◇?#%!¥
というのが表記されているのです。そして毎日同じ文章を挙げられています。
また最近は発言が1回のみで、プロフィール欄にすべての情報を記載している人がいます。
過去に10万円を配布するといったことの先駆けとなった経営者の方がいらっしゃいましたが、その後いろんな人が追随していきます。その活動をする理由が「利益を還元」とか「お年玉」とか「給付金」といった表現をしていらっしゃったのですが、どうにもしっくりきませんでした。
というのも、
どうしてわざわざ、その場所(主にSNS上)でそのような活動をするのだろうか?
という疑問があったからです。
これは個人的な考えですが、10万円(ひとりあたり)を配布するならば、
・自分の地元向けに寄付
・生活に困窮している人を支援しているところに寄付
といった活動を行って、還元を行えばいいのでは?と思います。
しかしそれをやらず、わざわざSNS上にその心意気を述べている以上、何らかの目的があってその方法を取っているとみて間違いないのではと思っています。
ではどんな目的が?なのですが
・ビジネスとの出会い
・人(ビジネス向けの人材)との出会い
・SNSを通じた各種媒体の収益発生
・自社宣伝
・それ自体が実は「ビジネス」で、売り上げを発生させている
つまりは、ただ単にお金を配るのが目的ではないということです。
もちろん、表向きにはそれは言わないでしょう。
その根拠として、
確実に現在は「お金がイチバン」の時代にされてしまっているので、法人であれ個人であれ、稼げるものは稼ぎたいと考えています。そして昨今では「楽して稼ぐ」というのがひとつのキーワードになっており、それを実践している(ように見える)人はある種羨望の対象になります。そこを集客につなげ、利益を発生させていくシステムがあるのではないかと見ています。ただ無駄に10万円を配布するようにはとても思えません。
「10万円」は「餌」だと思います。
エビで鯛を釣る。そのエビが「10万円」です。
で、これだけあちこちで10万円配布します!条件満たしてください!と応募をかけているにも関わらず、当選した人を見たことがありません。当選者にはDMでお知らせとありますが、その後の動きがまったくわかりません。ざっくりと検索をかけてみたのですが、当選者の声は見当たりませんでした。これはもう「口外しない」ことを約束させられているか、「そもそも当選者がいない」かの、どちらかになりますね。
おわりに
昨今では本当に個人でお仕事をされる方が多くなり、華々しい経歴を綴られるようになりました。そのどれもが「成功者」といったイメージのもとで構成されているようなのですが、そんなに成功者は「短期間」で形成されるものなのだろうかと疑問に思ってしまうのです。確率として、短期間で「大金を手にする」ことは、可能だと思います。
しかし、そこから先が「本当の」仕事になると思っています。
誰にでも浮き沈みがあり、成功や失敗があります。
成功ばかりとは、なかなかそうはいきません。
この時代、失敗が綴られていないのは「隠している」と見られがちです。
そして、昨今の成功者は自分に非がないことをアピールします。
純粋に、「そうか?」と思います。
「楽して稼げる」と色んな人が吹聴していますが、実際は「楽して稼げるかもしれない」なのだろうと感じています。実際にそのシステムが回る理由は、「楽して稼ぎたい」と考える人がいるからなのだと思います。
幸い、自分のところには若いころに1度だけ、中学校の同級生から電話が来て、そういった仕事の話をされたきりです。現在は汗水流す仕事に精を出し、お給料をいただいています。この価値を忘れてはいけないと常々思っています。
昔、「1円に笑う者は1円に泣く」とよく言われました。
現代では、果たしてどうなるでしょうか。
今後の展開も、眺めていくことにします。