帯をさらりと見て借りた歌集になります。
中身はとても熱かったです。
前線 犬養楓:著 書肆侃々房(しょしかんかんぼう) 八雲町立図書館蔵
著者は現役のお医者さんで、前線は「新型コロナウイルス」の現場を指します。
この本は出先で読み進めましたが、不謹慎かもしれないのですが、胸が熱くなる歌ばかりで、自分もこのような歌を詠めたら、と思いました。
この歌は生きていて、その鼓動までもが伝わってくる。
そこには喜怒哀楽があり、生死があり、希望と絶望がありました。
このような記録の仕方もあるんだなと実感しています。
ここで詠まれている歌をどのようにとらえるのかはその人の自由です。
今現在は新型コロナウイルスに対する様々な議論や疑問が湧いています。
その事実はずっと後になってわかるものなのかもしれませんが、ここに刻まれた祈りと叫びの短歌を、しっかりと受け止めてくれればと思いました。