つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和3年12月の読書感想文③ 土・牛・微生物 デイビット・モンゴメリー:著 片岡夏実:訳 築地書館

仕事柄といいますか、自分なりに勉強がしたくて購入した本です。

 

 

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土・牛・微生物 文明の衰退を食い止める土の話

 デイビット・モンゴメリー:著 片岡夏実:訳 築地書館 個人蔵

 

作物は土からできるのが一般的(現代では土なしで育てる技術もあるけれど)ですが、ではその土について何を知っているのかと問われれば、何も知らないに等しいのです。土から世界を知るための本(おおげさかもしれません)が、本書になります。

 

こういう分野の本は積極的に読むことがないので、少々難しく感じられました。

肥沃な土壌、といった表現がありますが、実際にどのような流れでそういった土壌が生まれるかも、逆に土が枯れていく原因とかも、ぼんやりしていたのです。どこかで聞いた話では、土をつくるのは難しい(もしくは無理)とのことでした。間違いなのかもしれませんが、土は実は貴重な資源だということがわかります。その扱い方次第で、生かすこともその逆もできてしまい、私たちの生活に直結するのです。

 

 

仕事に慣れてきたらという前提で、ちょっと区画を設けて何かしらの実験を行っても面白いかな、と考えています。ぼくの場合は森林の再生に近いようなことをイメージしています。木のことであっても、その土台には土があります。わたしたちも、本来であればコンクリートではなく、土の上に立っているいきものです。もう少し、自分たちの足元を見ていければいいなと読後に感じました。