つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和6年3月の創作③

1年間の目標というものがあって

秘かにそこに向かって進んできた

会社は何かと届かない数字を掲げるし

届かないやつは給料ドロボーだと叫ぶ上司もいるけれど

そんな風や声はここでは聞こえてこない

実際に数字はあったけれど

ぼくはぼくのできることをやってきた

 

1年の目標は元旦に立てただろうか

それとも年度初めに立てただろうか

もしくは人事考課のときかはてまた

大きな動きがあったときかもしれない

ぼくたちは何かのきっかけで目標を立てては忘却し

その数字の理由も希薄になってしまう

 

数字がぼやけてきたら意義も揺らいでしまう

自分がここにいる意味を考えてしまう

ぼくは果たしてこの場所に来てよかったのだろうか

ぼくはこの場所で息をしていてよかったのだろうか

 

仕事はチームで行う場合と独りで行う場合がある

ぼくの場合はほとんどひとり

だから計画や管理はきっちりしようと思ってる

そうしないと自分の立ち位置を見失うから

見失うと何もできなくなる フリーズしてしまうんだ

だからミリ単位でもいいから進むために

自分の外側にわかるようにして置いておくんだ

誰も知らないであろう 僕の実際の仕事を

 

段々と雪が融けてきてアスファルトと土が顔をのぞかせてきた

風はまだ冷たいが 昨日と今日では雪の残り具合が全然違う

今週に入ってまた少し本を読むことが出来るようになってきた

本を読むことも自分にとっては仕事で薬で

どこかでぼくはぼくをコントロールしようとしている

そうすることで大崩れすることはなくなるから

たぶんそれで死ぬことはなくなるから

 

ぼくはこれからどこにいくんだろう

ぼくのこえはどうやってとどくんだろう

ぼくのせなかをみてくれるひとはいるんだろうか

ぼくがここにきたいみをおしえてくれるひとはいるんだろうか

 

月末週末年度末

 

地獄みたいな日々をやり過ごし ぼくはまた青くなる

 

 

 

「年度末の詩」