1年間の目標というものがあって
秘かにそこに向かって進んできた
会社は何かと届かない数字を掲げるし
届かないやつは給料ドロボーだと叫ぶ上司もいるけれど
そんな風や声はここでは聞こえてこない
実際に数字はあったけれど
ぼくはぼくのできることをやってきた
1年の目標は元旦に立てただろうか
それとも年度初めに立てただろうか
もしくは人事考課のときかはてまた
大きな動きがあったときかもしれない
ぼくたちは何かのきっかけで目標を立てては忘却し
その数字の理由も希薄になってしまう
数字がぼやけてきたら意義も揺らいでしまう
自分がここにいる意味を考えてしまう
ぼくは果たしてこの場所に来てよかったのだろうか
ぼくはこの場所で息をしていてよかったのだろうか
仕事はチームで行う場合と独りで行う場合がある
ぼくの場合はほとんどひとり
だから計画や管理はきっちりしようと思ってる
そうしないと自分の立ち位置を見失うから
見失うと何もできなくなる フリーズしてしまうんだ
だからミリ単位でもいいから進むために
自分の外側にわかるようにして置いておくんだ
誰も知らないであろう 僕の実際の仕事を
段々と雪が融けてきてアスファルトと土が顔をのぞかせてきた
風はまだ冷たいが 昨日と今日では雪の残り具合が全然違う
今週に入ってまた少し本を読むことが出来るようになってきた
本を読むことも自分にとっては仕事で薬で
どこかでぼくはぼくをコントロールしようとしている
そうすることで大崩れすることはなくなるから
たぶんそれで死ぬことはなくなるから
ぼくはこれからどこにいくんだろう
ぼくのこえはどうやってとどくんだろう
ぼくのせなかをみてくれるひとはいるんだろうか
ぼくがここにきたいみをおしえてくれるひとはいるんだろうか
月末週末年度末
地獄みたいな日々をやり過ごし ぼくはまた青くなる
「年度末の詩」