つたわりとどけ。

日常と非日常のはざまから、伝え、届けたいことを個人で探求し、実践します。このたび不定期更新に切り替えました。

令和4年7月の読書感想文④ The Nuclear Age(ニュークリア・エイジ) ティム・オブライエン:著 村上春樹:訳 文春文庫

自分にとっては難解でした。

しかし、翻訳者である村上春樹さんの熱意はすごいことがわかりました。

 

The Nuclear Age(ニュークリア・エイジ)

ティム・オブライエン:著 村上春樹:訳 文春文庫 個人蔵

 

出版社のページを参照してみます。

books.bunshun.jp

 

 

この作品で形容されているのは「魂の総合小説」なのですが、自分には難解すぎました。60年代の夢と挫折を背負いつつ、核の時代をサヴァイヴ(長生きする、生き残るといった意味)する、激しく哀しい青春群像とあるのですが、ここをうまく掴んでいくことが出来なかったというのが本音です。機会があれば読み返そうと思いますが、世情がこの作品に近くならないと、手は伸びないかもしれません。

 

この作品の注目すべき点は、村上春樹さんによる註の量が凄いことにあります。

魂の総合小説と言われた作品に対し、魂で受けている印象が強く残りました。